色覚異常というのは色の見え方が、正常の方とは異なっている状態をいいます。そのほとんどが生まれつきものです。 色覚異常の方は独自の色の世界で生活してきており、周囲が心配するほど不自由はしていません。 ただ、小中学校で色使いを指摘されること、就職に制限があること、原因が遺伝的ですので結婚時に相手に伝える必要がありますので、知る必要はあります。 当院では、色覚異常の有無だけでなく、程度を調べる検査もしています。 |
こども近視には、仮性近視(かせいきんし)と近視があります。 仮性近視は本当の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいいます。ただし、仮性近視でも目の緊張を取り除かないで放置していると、近視が進行する場合もありますので、当院では、目の緊張を取る目薬を処方しています。 |
心因性視覚障害かもしれません。8歳から12歳の女児に多く、ストレスが原因なので、原因を見つけ改善することが必要です。しかし、原因を見つけるはとても難しいです。当院での症例は、1、学校の交友関係、成績など。2、弟や妹がいて、その子に接してあげられない。3、習い事に疲れる、興味がない。などがありました。 |
炎症などにより血管が拡張した場合と、出血の場合があります。
最も多い血管拡張の原因は「結膜炎」で、感染やアレルギーなどで生じます。
当院では子供と大人、結膜炎の状態によっても使用する抗菌剤を使い分けています。「はやり目(人にうつる結膜炎)」はウイルス検査キットで調べます。感染力が非常に強い結膜炎なので日常生活の注意点などを書いたパンフレットをお渡ししています。
アレルギー性結膜炎で抗アレルギー点眼だけでは効果が不十分なときは、ステロイド点眼薬なども処方しています。希望者にはアレルギーの原因を調べる採血をしています。
一方、出血は結膜の血管が切れて生じますので、出血を増やさない点眼を処方しています。
■よくある質問
質問:目ヤニは悪いものですか?
回答:目ヤニは、目の中に入ってきたゴミやウイルス、細菌などを体外に排出するために分泌される身体の防御反応です。決して、悪いものではありません。ただ「はやり目」のときの目ヤニにはウイルスが含まれているので他人にうつります。
ものもらいのことがあります。 「ものもらい」は、細菌に感染したりして引き起こされる「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とまぶたにある脂を出す腺がつまる「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」という2つの病気の総称です。通常、薬だけで治療できますが、重度の場合は切開をする必要があります。 |
眼瞼ミオキミアや眼瞼けいれんなどで生じます。
【眼瞼ミオキミア】
まぶたがピクピクする原因として、一番よく見られるものです。目の周りの眼輪筋が、意思とは無関係に収縮し、上まぶたや下まぶたがピクピク動くものです。普通は片目だけに起こります。ミオキミアのほとんどは、眼精疲労やストレスなどで生じます。当院では内服薬を処方しています。
【私の場合】教科書には、眼瞼ミオキミアの原因の1つに寝不足とあります。しかし私の場合は寝過ぎた時にミオキミアが生じます。
【眼瞼けいれん(眼瞼ジストニア)】
大脳の一部の機能障害が原因といわれていますが、はっきりわかっていません。また、パーキンソン病・脳梗塞など他の疾患により引き起こされる場合や、抗うつ薬・抗不安薬などの薬剤が原因の場合もあります。まぶたがピクピクするだけでなく、眩しい・目が乾く・目を開けていられない(勝手に目が閉じてしまう)などの症状もおこりやすく、ドライアイと間違えられることも多いです。重症になると、手を使わないと目が開けられなくなることもあります。
【患者さんの例】
20歳代の女性が、まぶたのけいれんで受診されました。通常の診察でけいれんは現れず、眼瞼けいれん検査をしてやっと検出できました。「眼瞼けいれんですね」と診断結果を話したところ、女性が急に泣き出しました。今まで眼科、内科を受診し「ドライアイ」、「気のせい」などと言われたそうです。自分でネットを調べて眼瞼けいれんだと思って、私のホームページを見て来院したとのことでした。けいれんがあまりに軽度で見逃された症例でした。ボトックス治療を1回施行しただけ完治し、私もほっとしました。
いわゆる「飛蚊症」と呼ばれる症状です。 ほとんどは、加齢などが原因なので特に治療の必要はありません。ただし、症状が急激に変化した場合は眼底出血や網膜剥離などをきたしている場合も考えられますので、精密な検査が必要です。 当院では受診日に散瞳検査(点眼で瞳孔を広げる)をします。診察後も元の瞳孔の大きさに戻るまでに数時間がかかり、その間は眩しさと見えづらさが持続します。 |
長時間におよぶパソコンやスマートフォン操作や細かな手作業が多い方は、「目が乾く」「目がゴロゴロする」「目が疲れやすい」といったお悩みを抱えがちです。こうした症状を招いている原因の多くはドライアイや眼精疲労です。
【ドライアイ】
涙の量が減ったり涙の質が変化したりすることによって目の表面が傷ついてしまう病気です。パソコンやスマートフォン、タブレットなどの利用、エアコンの使用などによって、現在ではドライアイにお悩みの方は増加中です。またコンタクトレンズを使用することでも、目は乾燥しやすくなります。パソコンなどの画面を長時間見続けるとまばたきが少なくなり、涙が蒸発しやすくなります。
当院では従来からある人工涙液、ヒアルロン酸点眼液以外に、新薬のジクアス点眼、ムコスタ点眼を導入し、目の状態に合わせた適切な点眼薬を処方しています。さらに、点眼で症状が改善しない方には、涙点プラグを挿入しています。
【眼精疲労】
長時間にわたるパソコン作業や、テレビを見ることは、目の中のピントを合わせる筋肉に過度な負担をかけます。度が合っていないメガネやコンタクトレンズの使用も、目の負担につながります。
治療は眼鏡などの視力矯正器具の調整を行って目の中のピントを合わせる筋肉の負担を減らす方法や点眼薬になります。
糖尿病網膜症は失明する可能性のある疾患で、自覚症状が出てからでは手遅れです。定期的な眼底検査をお勧めします。 当院では糖尿病手帳に眼底所見を書いて、内科と連携を取っています。 |
こんな症状ってアレルギー
わずかな血液から20分で結果がわかります。 検査実施を希望される方はお気軽にご相談ください。 ※右の画像はクリックで拡大します。 |
特殊なコンタクトレンズを寝ている時に装用することで、近視を矯正する視力改善治療です。 寝ている間に視力を矯正するので、日中は裸眼で快適に過ごせます。 |
涙が出る原因はさまざまですが、いつも涙がたくさん出るのは、涙の排水管が詰まっていることが主な原因です。涙の排水管が詰まると涙が鼻の方へと流れていかないため、目から溢れ出てしまうのです。 当院では、日帰りで涙道内視鏡を併用した低侵襲の手術を行っております。 手術は局所麻酔後に、涙道内視鏡を挿入して閉塞部位を解除します。そのまま放置するとすぐに再閉塞するので、予防的にシリコーンチューブを数か月留置します。手術時間は15~30分位です。 |
原因は結膜結石かもしれません。 結膜結石はまぶたの裏に、黄色の塩粒のような物が出来る病気です。 粘液の中に含まれるカルシウムや脂質などが固まった物で、少しずつ移動し表面に出てくるゴロゴロします。当院では、露出した結石を取り除く処置をしています。 |
眼瞼(がんけん)内反症かもしれません。ほとんどは加齢により、まぶたが内側(目の方)へ向かってしまい、まつ毛が目に当たり角膜や結膜に傷をつけて症状がでます。当院では手術治療を行っています。 |
赤ちゃんや乳児の逆さまつ毛は、成長により治ることが多いです。まつ毛も弱いので角膜や結膜に障害をあたえることはほとんどありません。 4、5歳では、まつ毛も固くなってきて、角膜や結膜に障害を起こします。当院では軽い内反症は、マッサージの指導をしますが、重症なときは手術目的に専門病院に紹介しています。 |
ほとんどは加齢により、まつ毛が正常な部位よりも眼球側の皮膚に生えてくる病気です。まつ毛が眼に当たって、異物感が生じます。当院では、逆さまつ毛を抜く処置をしていますが、ひどい角膜障害の方には、手術目的に専門病院を紹介しています。 |
瞼裂斑かもしれません。紫外線などの外部から刺激でできます。特に治療を必要としませんが、まれに丈が高く異物感がひどい時は手術で除去することがあります。時に瞼裂斑は充血し異物感や痛みが生じますので、このときは点眼を処方します。 |
翼状片かもしれません。翼状片は、白い結膜が黒目に三角形に入り込んでくる病気です。紫外線が原因とされています。完全に治すには手術が必要ですが、通常は充血や異物感が強いときに対処療法として点眼治療を行っています。しかし、翼状片が瞳の近くまで伸びてくると視力障害が出ますので、この場合は積極的に手術をしています。ただし、手術を行っても再発することが多く、この傾向は若い方ほど顕著です。 |
中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)かもしれません。中心性漿液性脈絡網膜症は、最も視力に関係する部分に網膜剥離が発生する病気です。ほとんどは自然に治る病気です。原因は不明ですが、ストレスが悪い影響を与えるともいわれています。治療は内服薬やレーザー治療があります。 |
黒目に鉄片が刺さっているかもしれません。時間が経つとサビが広がるので、早めに受診してください。 |